八戸市庁舎別館

市庁舎

 2度の大地震を経験した市庁舎、免震で建て替え




-特徴-
 八戸市旧庁舎は、1968年十勝沖地震(M7.9)、1994年三陸はるか沖地震(M7.5)の2度の大地震に遭い共に被災しました。本建物はその建て替え計画で、大地震の災害時における防災拠点となり得る市庁舎という要求から免震構造を採用しています。1階のV字柱により2階以上の外殻骨組構造の柱を12ヶ所に集約、建物総重量約16,000tを大型免震装置14基が支持しています。
 最大入力速度Vmax=100cm/sの強い地震動に対して建物構造体および内部収容物を完全無損傷で守るよう設計されています。


評定番号

BCJ-免167

評定年月

平成8年3月(1996年)

所在地

青森県八戸市内丸1丁目1-1

用途

市庁舎      

階数

地上10階、地下1階、塔屋1階

延床面積

11,870.08m2

軒高

42.83m

上部構造

地上:SRC造 地下:RC造   

基礎構造

場所打ちコンクリート拡底杭

設計者

株式会社石本建築事務所、株式会社ダイナミックデザイン

施工者

清水・前田特定工事共同企業体

 


-設計上の特徴-
 本建物は、最大速度Vmax=100cm/sの入力地震動に対して完全無損傷を達成しています。
 本建物の平面形状は2つの正方形プランを対角線上にずらした形となっているため、建物の主軸が対角線方向にあります。そのため、4方向に対して地震応答解析を行い安全性を確認しています。

施工状況

免震装置据え付け状況