相模原市営
上九沢住宅


集合住宅群

 ”免震都市”へのアプローチ
 免震人工地盤上にマンション21棟



-特徴-
 21世紀の社会資本整備のあり方を世に問う意欲的な取組み。
 環境・福祉・安全を徹底追求し、住戸数を建替え前前の254戸から546戸へ倍増させながら、全住戸に2面採光・2方向眺望を確保しています。緑で囲まれた街区の中央部にクスノキ広場とせせらぎ広場を設け、この2つの広場を8の字型に囲む人工地盤上に、6階建てから14階建てまでの21棟を配置しています。
 人工地盤の下は、300台収容の駐車場となっており、駐車場柱頭部に配置された242体の免震装置が街区全体を支持する一つの免震構造物となっています。
 環境共生住宅市街地モデル事業及び21世紀都市居住緊急促進事業の適用を受けており、”都市免震”時代の新しい幕開けを告げるプロジェクトです。

評定番号

BCJ-免759

評定年月

平成12年3月(2000年)

所在地

神奈川県相模原市上九沢4番地

用途

集合住宅

階数

地上6〜14階、地下1階、塔屋なし

延床面積

53,296.54m2

軒高

19.33〜42.37m

上部構造

RC造

基礎構造

直接基礎

設計者

株式会社アルコム、株式会社構造設計集団、株式会社ダイナミックデザイン

施工者

(その1)谷津建設・相模建設・金子建設共同企業体、(その2)鹿島建設株式会社


-設計上の特徴-
 21棟で構成される街区全体・総重量11万トンを242体の免震装置が支持。
 免震周期6.7秒、減衰性能h=40〜20%、許容変形量80cmにより、Vmax≧100cm/sの強い地震動に対して完全無損傷設計としています。4期に分かれて建設され順次一体化されていきますが、全体工事はもとより、どの工期完成時においてもねじれ振動が発生しないように設計されています。