高知高須病院

病院
 日本有数の透析病院
 M8.4安政南海地震以上の大地震にも万全!



-特徴-
 本建物は高知市に建設される地上6階建て、延床面積約13,000m2、日本有数の医療技術と施設機能を有する透析専門の病院です。
 社会の高齢化と糖尿病患者の増加に伴い透析患者は急速に増加しています。透析病院では、大地震等の災害発生時においても治療を中断することができないため、入院患者・治療患者を守るためには、建物躯体の安全性は勿論のこと、各種の医療機器・設備および水供給ラインの確保等、施設全体の機能維持が必須条件となります。阪神大震災における透析病院の手痛い教訓を生かし、超高性能免震構造を採用して、安政南海地震(M8.4)の再来や万一の活動(M8.6)にも万全の備えをしています。
 また、建設敷地は標高が低く付近には川があり、台風や集中豪雨など大雨による水害が予測されるため、免震装置を1階柱の上部(2階床下)に配置し、水害対策を考慮した中間階免震構造としています。


評定番号

BCJ-基評-IB0115

評定年月

平成13年2月(2001年)

所在地

高知県高知市大津字大潮田四ノ折乙2705番外8筆

用途

病院

階数

地上6階(増築後)

延床面積

12,942.85m2

軒高

24.00m

上部構造

RC造(一部SRC造)

基礎構造

先端袋付き鋼管被覆コンクリート杭

(杭頭回転自由接合工法採用)

設計者

株式会社THINK建築設計事務所・株式会社ダイナミックデザイン

施工者

株式会社大林組・四国開発株式会社



-設計上の特徴-
 ・本建物は長期使用を前提として耐久性能の高い構造体としています。
 ・将来の利用形態の変化にも柔軟に対応できるよう、建物内部のコンクリート壁はできるだけ
  排除し、大スパンのRC造純ラーメン構造のオープンフレームを採用しています。
 ・大地震や水災害等の災害発生時にも病院機能を維持するために、免震装置を1階柱頭部
  に配置した中間階免震構造を採用し、最大入力速度Vmax=126〜243cm/sの地震動にも
  安全な設計としています。
 ・免震装置には超大型のLLRB1500φ及びSLR、SBBの3種類の装置を駆使し、許容変形
  =1mの世界最高レベルの耐震安全性を達成しています。








軸組図

免震装置配置図