中野坂上中央一丁目
再開発建築物


オフィスビル

 制震壁によりレベル2にも弾性!
 制震壁造高層オフィスビル


 

-特徴-
 本建物は、地下鉄中野坂上駅前の市街地再開発計画として建設される高層オフィスビルです。来るべき大地震にも事務所機能を確実に発揮できるよう、また風荷重による建物振動を抑制し快適なオフィス空間を提供するために制震構造を採用しています。
 基準階平面形状43mX30m、地下2階、地上24階で、地上階各階に8〜12枚、合計220枚の粘性減衰装置(制震壁)を配置しています。これにより、弾性領域における減衰性能をh=10%程度に高め、レベル2相当の地震動(Vmax=50cm/s)に対しても弾性領域にあり、且つ応答加速度も低いという優れた振動応答性能(地震応答及び風振動の抑制効果)を実現しています。

評定番号

BCJ-H1196

評定年月

平成8年9月(1998年)

所在地

東京都中野区中央1-39他

用途

事務所・店舗・住宅・駐車場他

階数

地上24階、地下2階、塔屋2階

延床面積

36,224.41m2

軒高

92.25m

上部構造

地上:S造 地下:SRC造

基礎構造

直接基礎

設計者

株式会社 I.N.A新建築研究所、株式会社ダイナミックデザイン

施工者

住友・戸田建設共同企業体



-設計上の特徴-
 取付梁への鉛直反力を相殺し、隣接柱の軸力を軽減するために制震壁配置を市松状とし、取付梁の端部はピン接合としています。
 制震壁は速度に応じた抵抗力を発揮するため、加速度応答を高めずに大きなエネルギーを吸収します。制震壁は、メンテナンスフリーで取替え不要、作動は滑らかでパワフルな減衰装置です。