日本システムウェア(株)
山梨ITセンター


事務所・
コンピューターセンター
 災害対策として免震を採用した企業の研究所
 4つの基壇が支える無柱空間免震オフィス
 グッドデザイン賞・日経ニューオフィス賞・
 JSSI作品賞



-特徴-
 面積約1万坪の敷地に建設される日本システムウェア株式会社の研究所です。同一形状の鉄骨造4階建ての免震構造建物2棟(オフィス棟・コンピューター棟)と、この2棟をつなぐアトリウム棟で構成されています。日常業務上のセキュリティー管理に加えて、大地震や洪水等の自然災害に対するコンピューターのデータ保全およびコンピューター・オフィス両棟の機能保持を目的として、高性能の免震構造を採用しています。1階基壇上部に配置された4基の大型免震装置(1200φ)が外殻トラス構造体を支持し、21mX45mの無柱オープンスペースを提供しています。
日経ニューオフィス賞・グッドデザイン賞(経済産業省外郭)・日本免震構造協会作品賞を受賞し、日本建築学会「作品選集2001」にも選ばれています。


評定番号

BCJ-免358

評定年月

平成9年1月(1997年)

所在地

山梨県東八代郡一ノ宮町市之蔵天神窪707

用途

事務所・コンピューターセンター

階数

地上4階

延床面積

8,948.14m2

軒高

19.64m

上部構造

S造(一部RC造)

基礎構造

RC造基壇柱(1階)+直接基礎

設計者

(一般)白江建築研究所・森村設計・あい造園設計事務所共同企業体
(構造)株式会社ダイナミックデザイン

施工者

五洋建設株式会社 横浜支店


-設計上の特徴-
 [上部構造体]
 ・長辺方向は鉄骨トラス架構、短辺方向は妻面をブレース構面としていて、高い水平剛性と耐力
  を確保し、21mX45mX3層の内部無柱空間のボックス構造体を構成しています。
 [免震層と免震装置] 
 ・直径1200φの鉛プラグ入り積層ゴム4体で、建物総重量約3,400tを支持しています。
 ・免震装置を高さ2〜3mの円錐台形RC造基壇上に配置し、1階ピロティ空間を構成して、河川の
  氾濫による洪水にも備えています。免震装置周囲には側壁を設け、バックアップ装置としてのス
  トッパー機能と火災に対する保護機能を付与しています。

施工中の鉄骨フレーム

免震装置(1200φ)と基礎

竣工写真1

竣工写真2