「大地震にも安心できる建物を!」
それが、ダイナミックデザインのねがいです。

■耐震設計法の進歩と現実

過去1世紀にわたる先人の努力によりわが国の耐震設計法は飛躍的に進歩してきたにも拘わらず、1995年の阪神淡路大震災では6,000名以上の犠牲者が発生しました。中小地震に対してはほぼ「無損傷」、大地震時には建物の「倒壊防止」(=損傷許容)を目標とする現行耐震設計法では未だ十分とは言えないことが判明しました。

■理想的な地震対策は

ダイナミックデザインは、中小地震だけでなく、大地震時にも収容物も含めて『建物全体を無被害・無損傷』で守り、人命確保はもちろん、けが人の発生も防止することが必要だと考えます。設計目標を、「倒壊防止」から、建物の機能維持・資産保全をもめざした『無損傷設計』にまで高める!ことが必要不可欠です。
この目標は、建物を単に強くするだけでは達成できません。建物の揺れ(応答)そのものを抑制する「応答制御(Response Control)技術」が必要であり、しかもそれは、建物が存在する限り、いつでも確実に機能するものでなければなりません。

■免震・制震構造の登場と普及状況

この要求を満足する技術「免震構造」が、1980年代に入りニュージーランド・米国・日本などで実現されるようになりました。我が国では85年以降約10年間の助走期間を経て、阪神大震災以降「免震構造建物」が急増しつつあり、また「制震構造」も高層建物に採用される事例が増加しています。
しかし、免震・制震構造といえどもその安全性能は設計次第であり、設計内容・設計者の姿勢と技術力に大きく左右されることは言うまでもありません。

■ダイナミックデザインのねがいと活動

ダイナミックデザインは、免震構造評定における免震性能最高ランクC4−Aを我が国で初めてクリアするなど免震構造・制震構造に関する優れた構造設計技術を有しています。
この技術により「大地震時無損傷」を達成できる建物の実現に寄与し、「安全で快適な社会の建設」に貢献したいと望んでいます。  
この当社設立の理念に基づき、また1995年兵庫県南部地震の教訓を踏まえ、私たちは、1995年12月「明大前マンション(BCJ-免144)」の設計において「100カイン無損傷設計」の第一号を達成しました。以後、私たちは、震度7地域における最大地動速度Vmax=100cm/sを超える地震動にも安全な「100カイン無損傷設計」を全物件において実践しています。